全仏オープンと世界卓球

全仏OP第3回戦での錦織選手、試合内容以前にすごく不愉快だった。

以前にもあったけど、自分のプレーが思うように行かなくて、またラケットを地面に叩きつけたのだ。叩きつけられたラケットはフレームが折れてガットはグチャグチャ!

あの無残なラケットの姿を見た時、私は同じ日本人としてとても心が痛んだ。

そして、一気に応援する気が失せてしまった。

道具を使って仕事をする人間が、道具を大事にしないのは、武士で言えば刀を粗末に扱うのと一緒ではないか?私で言えば、いい写真が撮れないからと言ってカメラを地面に叩きつけるようなもの。(私の場合は転ぶ時だっていつも自分だけ転んでカメラだけは両手で持ち上げて救うぐらいだから、まぁあり得ないが(笑)。)

彼にとってのラケットとは何なのだろう…。

スポンサーからタダでいただける使い捨ての道具でしかないのか?

ラケットに敬意を払うことは無いのだろうか?テニスができるのはラケットがあるからで、素手でテニスはできないのだ!そんな自分の分身のような道具をなぜあそこまで痛めつけられるのか?

これまで歴代のグランドスラムを戦ってきた選手の中にも、同じくラケットで地面をたたいたり、放り投げたりする選手はいたし今もたまにいるけど、

錦織選手にあのような行為は似合わない。

世界で戦う彼の苦労、苦難は計り知れないが、それでも自分を見失うな!と言いたい。

それに引き換え、世界卓球の選手らの清々しいこと。

あのメンタル、あの必死さが、今の錦織選手には感じられないのが残念でならない。これで錦織選手が4回戦を勝ち進んだとしても、心の底から喜べない。

私のなかで、彼に対する何かが変わってしまった。

そんなわけでこの記事の写真はテニス関連の写真じゃなく、フランスのプロバンスで撮った屋外の卓球台の写真にしてみた。

その卓球台とラケットは屋外にもかかわらず、綺麗に手入れしてあって、そこに木漏れ日があたって綺麗だったなぁ…