先進国首脳会議

エトナ山

“G7”

 

今年の3月にシチリア島に行った時、リゾート地タオルミーナを訪れた。

それは美しい断崖の街なのだが、なぜか街じゅうが工事をしている。なぜこんなにあちらこちらを必死で修復しているのだろうと不思議に思っていたら、ガイドさんいわく5月にG7(サミット)がここタオルミーナで行われるため、それに間に合うように必死なのだということだった。

そしてガイドさんは「でもきっと間に合わないよ。(笑)」とボソッと言った。

私の中でもシチリア島のイメージは、あまり「必死」とか「頑張る」とかの言葉とはかけ離れたイメージを持っていたため(ごめんなさい)ガイドさんのそのセリフはごく自然に私の中で吸収され、私は5月が来るのを密かに楽しみにしていた。

そして、先日そのサミットが終わった。

私がタオルミーナに行った時は、すぐそこに見えるエトナ火山が数日前に噴火したばかりで、山からはまだ噴煙が立ち昇っていたのだけど、果たして火山は落ち着いたのか…そして工事は間に合ったのか…。

TVの画面からは何一つ見て取れなかったけど、火山が噴火した様子もないし、道路が悪くてどっかの大統領の乗った車が崖から落ちたようなニュースもなかった。

とりあえずシチリアの人々は頑張ったみたいだ。